学習

錯覚について その2

引き続き、錯覚ついて学びました。

レオン・フェスティンガー著 「予言がはずれるとき」

終末予言教祖さま
「1999年に人類は滅亡する!」 ΩΩΩ<な、なんだってー!?

滅亡しませんでした (ノ∀`)

ライトな信者は去り、コアな信者は熱心に布教活動を開始

・認知要素1→ 滅亡に備えて友も財産も全部捨てた(取り消せない事実)
・認知要素2→ 予言は外れてしまった(取り消せない事実)

この不協和を低減するにはどうすればよいのか?

低減戦略3.協和的な要素の付加

もっと信者が増えれば財産を捨てたとか予言が外れたとかはたいしたことじゃないよね

熱心に布教活動を開始

~ 正当化を求めて起こる錯覚 ~

認知的不協和とマインドコントロール

*あるものの魅力を高めるには?

会社の研修で最初に大勢の人の前で大声で自己紹介させる(厳しい条件)

へっぽこでダメダメな研修内容を実施

研修参加者に感想を聞く

「良かったです。今後に役立ちそうです。」

認知要素1で取り消せない事実としての厳しい条件を実行してしまうと
認知要素2の内容がどうあれ「良かった、価値のあるもの」と考えてしまう。

行動と態度が一貫するように考える

*あるものの魅力を下げるには?

:子供とおもちゃの実験:

子供たちにたくさんのおもちゃで遊んでもらい、どのおもちゃが一番魅力的か聞く

一番魅力的なおもちゃ(3DS)で遊んではいけませんと言う。
A群:遊んだら激怒します。もう二度と遊ばせません。(厳しい条件)
B群:まあ遊んだらダメよ。(甘い条件)

大人は部屋を出てしばらくして戻る。
子供たちは3DSで遊びませんでした。

もういちどそのおもちゃが一番魅力的か聞く

おもちゃの魅力度の変化
A群の子供は3DSの魅力度が増大
B群の子供は3DSの魅力度が減少

B群の子供
認知要素1→ 遊ばなかった(事実)
認知要素2→ そのおもちゃは魅力的

不協和の低減方法

遊びたかったけど自分の意志で遊ばなかった

まあたいして魅力的じゃなかったかも

錯覚

A群の子供
認知要素1→ 遊ばなかった、いや遊べなかった。厳罰怖いもん。
認知要素2→ そのおもちゃは魅力的

不協和の低減方法

魅力的だけど怒られるからしょうがない。

正当化によって低減。錯覚が起こらない。

子供のおもちゃ遊びをやめさせる場合、厳罰で臨むと却ってそのおもちゃの魅力をさらに高めてしまう。弱い禁止にするとそのおもちゃの魅力度を下げ、長期的に内面化させる効果が期待できる。

~ 認知的不協和の文化差 ~

不協和について
欧米→ 強い
日本→ 低い

実験

10枚のCDを自分好みでランク付け

5番目か6番目のCDから1枚プレゼント

他のアンケートなど調査記入してもらう

再度10枚のCDのランク付け

欧米だと自分の選んだCDのランクUP、選ばなかったCDランクdown
しかし日本人だとあまりそういった傾向が見えづらい

最初に10枚のCDをランク付けするときに
「あなたの好みではなく、平均的な学生の好みでランク付けしてください」
「あなたがどれを選択するのか多くの人が見ています」
などといった条件では欧米のような傾向が現れてくる。

日本人の場合、周りの人にどう見られるか、周りの人に見られているときに間違っていると恥ずかしいという形の不協和が出る傾向

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